不眠症の原因

不眠の原因となる要素は数多くあり、複数の要素が絡んでくる場合もあるので『これがあなたの不眠の原因だ』ということは難しいですが、代表的な不眠の原因をいくつか紹介しようと思います。

・ストレス
これは有名ですね。動物にとって強いストレスを感じる状況というのは、つまり強い危険が身の回りにある状況ということになるため、深い眠りに入ることを体が拒否し、不眠の原因となるわけです。また、夜眠ることができないという不眠に対する不安そのものがストレスになって、さらに不眠にという悪循環に陥る場合もあります。

・加齢
『老人は朝が早い』と昔から言われている通り高齢者の人の睡眠は浅く、睡眠時間も短めです。ただし、仕事が定年になった後の生活リズムが乱れによる睡眠時間の短時間化などもあるため、年をとったから不眠になるのはしかたがないというわけではありません。

・光
現代型不眠の一番の原因とも言われているのがこの『光』です。特にテレビやパソコン、スマートフォンなどの強い光を発する機器を夜遅くに見ることが脳の覚醒を促し、不眠の原因となっています

・睡眠環境
『枕が変わると眠れない』などという言葉がある通り、ベットや布団、枕といった寝具は睡眠の質を変化させる非常に重要な要素です。また、音楽・室内温度・部屋の明るさ(豆電球をつける・部屋の電気をつけっぱなしで寝てしまう)なども不眠の原因となりうるので、一度自分の睡眠環境というものを客観的に考えてみるといいかもしれません。

・食事や飲酒
『食べてすぐに眠るのは健康に悪い』ということは多くの人が知っていることだと思いますが、『眠る前にちょっとお酒を一杯』という寝酒も中途覚醒を促す原因になっています。

このように不眠には様々な原因があり、大抵の場合は複数の原因が重なりあって不眠の症状を重くしているので、原因のどれかひとつを除けば治るというものではありません。日中の行動・終身二時間前の行動・睡眠環境などを総合的に考えて質の良い、心安らぐ睡眠を得られるよう対策・改善をしていきましょう。